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「ジュディカエル・ペロワ コンサート&マスタークラス」終了!

フォレストヒル音楽工房では去る11月18、19日にジュディカエル・ペロワ氏によるコンサート、マスタークラスを行いました。


現在のギター界において世界的に高い評価を得ている氏のコンサート、マスタークラスは期待通りの素晴らしい会となりました。

 

 

以下、当アカデミー講師の大塚勇馬先生より今回のペロワ氏のコンサートとマスタークラスについての所感をいただきましたので、ご紹介します。

 

《11月18日、9年ぶりのジュディカエル・ペロワ氏による福岡公演。ギターならではの抒情性に、ピアノやオーケストラを彷彿とさせるダイナミクスの融合、そして強靭な技術と深い音楽への洞察によって成される、全ての音に意思が宿った緊張感のある演奏で、あっという間の2時間でした。
難度の高い編曲作品を主とした、バロック・ロマン派・スペイン音楽・ピアソラと幅広い年代に渡るプログラムは、ギターが未だ秘めているクラシック楽器としての更なる可能性を強く訴えているようでした。

 

翌日11月19日の計6名が受講したマスタークラスの内容は、右手のタッチや左手の脱力といった基本的なものから、楽譜の版や運指の選択といった作品に取り組む上で事前に考えるべきこと、個々の表現をより明確にするためのイメージ作りなど広範囲にわたりました。
特に印象に残ったのは、「例えば50年前の役者の演技が今日そのままでは通用しないのと同様に、演奏も過去の模倣ではなく現代の解釈・スタイルに合わせたものにしなければならない」ということです。


高度な内容を含むレッスンでしたが、説明が非常に丁寧でわかりやすく、ペロワ先生の優しいお人柄に触れて受講生の緊張も次第に解れていき、終始温かく充実した会になったと思います。

ペロワ氏のリサイタルとマスタークラスを通して、ギター界最前線の技術や価値観に直接触れることができる貴重な2日間になったと思います。
九州のギター界を牽引するフォレストヒルが、今回もこのような実りある催しを主催した意義は大きいと思います。》(大塚勇馬)

 

そして特筆すべきは今回のマスタークラスにおいて上野芽実先生の的確な通訳によってレッスンがスムーズに進行したことで、ペロワ氏も認めるところでした。

 

コンサートの演奏曲目、マスタークラス受講生及び受講曲目はプログラムをご覧ください。

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