先日、弊社フォレストヒル音楽工房主催による「山下愛陽ギターリサイタル」が終了いたしました。
ドイツ在住で昨年に引き続いての来日でしたが、今回は初の福岡公演でした。
評判通りの素晴らしい演奏に会場に詰めかけた聴取より万来の拍手喝采を受けていました。
この公演に当アカデミーの大塚勇馬先生よりメッセージをいただいていますので、以下ご紹介いたします。
『ドイツ・ベルリンから一時帰国した山下愛陽氏による待望の福岡公演。バッハ作品の編曲と賛歌を中心としたソロリサイタルは11月頭から後半にかけて日本国内の計6ヶ所で開催されたが、本公演はその初回として、11月1日に〈あいれふホール〉にてフォレストヒル音楽工房の主催で行われた。
重厚で高度なプログラムを、一切の技術的困難を感じさせない安定感とスケールの大きい音楽性で奏する様は圧巻。内声の細部の音まで明瞭に奏でる丁寧さと、冗長さを感じさせないフレージングの巧みさによって自然と曲の持つ輪郭が浮き上がり、比較的演奏機会の多い<大聖堂>や<プレリュード、フーガとアレグロ BWV998>といった名曲も、スタンダートな解釈の中に新たな一面を見出させる内容であった。
一切のトークを挟まず、研ぎ澄まされた集中力のまま本編プログラムを弾き終えた後に、本人による簡単な楽曲紹介と共にアンコールで演奏されたのはバリオスの<神の愛に免じて施しを(最後のトレモロ)>。それまで緊張に満ちていた空間に温かい旋律が流れ始める様は感動的であり、本編で演奏された各曲が持つ「祈り」の側面を再び想起させられるような至高の一時であった。』(大塚勇馬)
◾️当日の演奏曲目は以下の通り
・「リュート組曲第3番」BWV995 よりプレリュード、クーラント 、ガヴォット I&II (J.S.バッハ)
・大聖堂(A.バリオス)
・ノクターナル Op.70 (B.ブリテン)
・プレリュード、フーガとアレグロ BWV998 (J.S.バッハ)
・インヴェンション「バッハを讃えて」 よりパスピエ、アリア 、2 声のトッカータ(A.タンスマン)
・「リュート組曲第3番 BWV995」より
シャコンヌ(J.S.バッハ)
・プレリュード 、クーラント 、ガヴォット I&II (J.S.バッハ)

(サイン会 長蛇の列!)

(終演後にスタッフ一同と)
