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CD「益田正洋/カルカッシ25のエチュード 作品60」について

フォレストヒルアカデミー特別講師で国内外で活躍している益田正洋先生が昨年12月にリリースしたアルバム「益田正洋/カルカッシ25のエチュード 作品60」(フォンテック)はお聴きいただいたでしょうか?

 

日本ギター界においてトップレベルの実力を持つ益田先生はコンスタントにCDをリリースしていますが、発表するアルバムは常に特定のテーマに基づいて真摯な取り組みがなされています。この「益田正洋/カルカッシ25のエチュード 作品60」においても益田先生は音楽の基礎的な要素が体系づけられた古典期のエチュードを取り上げて、単なるお手本的なものではなくカルカッシという優れた作曲家の音楽性をその卓越した演奏によって私たちに改めて認識させてくれる作品になっています。ぜひ多くのギター愛好家、学習者にお聴きいただきたいと思います。

 


以下、このCDについて益田先生よりフォレストヒルミュージックアカデミーに特別にコメントをいただきました。


『新型コロナウィルスの影響は音楽界にも大きな影響を及ぼし、コンサートの中止は言うまでもありませんが、レッスンまでインターネットを利用したオンラインに移行する方も急増し、私たちプロもこれまでのライフスタイルが大きく変わろうとしています。


そんな急激な変化とは関係なく、先人たち、とりわけ19世紀に活躍したギタリスト・作曲家達が残したものは変わらず私たちギター愛好者の宝物です。イタリア生まれのマテオ・カルカッシが残した25のエチュードもそのひとつです。


私がこのエチュードに接したのは小学生の時。でも本格的に取り組んだのは30歳になる前頃です。好きな曲ばかり練習してきた自分を基礎から見直す意味も込めて取り組みました。その手応えを40歳になった一昨年頃から感じ始め、2019年7月にカルカッシ:25のエチュードを全曲レコーディングを決断し、12月にリリースを見ました。


このエチュード集は決して簡単な曲集ではありません。また派手な楽曲も多くありません。そんな作品を世に問うことはプロとして非常に勇気がいることでしたが、今の自分の姿、そして失われつつあるクラシックギターの魅力を伝えるためにCDという形で残したいと思いました。


皆さんの練習のお供に、楽譜を見ながら、ご飯やお酒のお供に、どんな形でもお聴きいただけると嬉しいです。』(2020年5月3日 益田正洋)

 


またフォレストヒルミュージックアカデミー講師の上野芽実先生よりこのCDについて以下のようなコメントをいただきましたのでご紹介します。


『カルカッシのギター教則本エチュード集は、約2世紀の時を経ようとする現在もギターを学ぶ上で必須の課題であり、益田さんが収録された ”25のエチュード 作品60” は、形式、調性、和声、それに伴うギターの技巧、様々な基礎要素が見事に考え抜かれた極めて重要な作品です。

そのカルカッシの意図のど真ん中を的確を読み取られ、また音楽的に発展させていらっしゃる益田さんの演奏は、ギターを学ぶすべての方にとって、これから素晴らしい道標となる事と思います!

この意義深い収録作品が出版された事に、一ギター教師として感謝し、また尊敬いたします。

私自身も、作品60をもう一度見つめ直し、より良い教育を目指したいと思いを新たに掲げています。』(上野芽実)

 

フォレストヒル店頭、またフォレストヒルネットショップにて販売しています。

http://foresthill.shop-pro.jp/?pid=148736886


「益田正洋/カルカッシ 25のエチュード 作品60」(フォンテック FOCD9827)

定価¥2,500+TAX


ぜひ皆さま、お買い求めくださいませ!

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