先日、タチアナ・スタチャックさんがフォレストヒルを訪問されました。
スタチャックさんはポーランドのギタリスト、作曲家、教育家で当アカデミーで使用しているギター教本の著者です。
このギター教本は当アカデミーのみならず、九州及び日本各地のギター教室で使用されています。
今回の来日は観光で来られたのですが、わざわざフォレストヒルにお立ち寄りいただきました。
短時間ではありましたが、日頃からスタチャック教本を使用している当アカデミーの上野芽実先生、大塚勇馬先生がスタチャックさんからレクチャーを受けました。
上下巻に分かれているこの教本は装丁も美しいのですが、内容も日本国内出版物にはない充実したものとなっています。
民謡、童謡、スタチャック氏のオリジナル曲、古典期のエチュードなどバラエティに富んだ曲が基礎から学べるようになっています。
当アカデミー講師の上野芽実先生がストラスブール国立音楽院で師事していた世界的に活躍する「デュオ・メリス」もこの教本を使用しています。
以下、当アカデミー講師の大塚勇馬先生のスタチャック教本についてのコメントをご紹介します。
『レッスンでスタチャック氏のギター教本(上・下巻)を用いる1番の理由は、生徒さんのペースに合わせて無理なく楽しくステップアップできるように作られていることです。
上巻は<開放弦の単音・ローポジション中心の単旋律・簡単な主旋律と伴奏の同時弾きを含む独奏・古典〜ロマン派の小品>の4パートの構成です。単旋律のみの前半にも十分なページ数が割かれているため、ギターで大事な基本姿勢や楽譜の読み方を初心者でも安心して学ぶことができます。
序盤でも音楽的に楽しめる工夫がされており、単旋律の曲では講師との二重奏を楽しむことができます。パート3までの殆どは世界各地の音楽ジャンルを味わえるスタチャック氏の楽曲で構成されており、美しい和声やメロディは大人の生徒さんからも好評です。
ギターの中で比較的難易度が高い奏法<①弦以外のハイポジション・連続するスラー・⑥弦までの全弦セーハ・トレモロ>は上巻では避けられ、下巻で個別に練習できるようになっています。段階的に学ぶことで、挫折せずに憧れのテクニックを自然に身につけることができる教本です。
今回のレクチャーで何より印象に残ったのは、「子供(生徒さん)に音楽を楽しんで欲しい」という強い思いを持って指導や教材づくりに取り組まれているスタチャック氏の姿勢です。
具体的な指導法もいくつか教えていただきましたが、どれも遊び心と音楽的正しさが両立された素晴らしいアイデアで感銘を受けました。
【スタチャック氏の教本には具体的な解説文がない分、各指導者による生徒さん一人一人に合わせた『伝え方』が大事になってくると思います。】直接スタチャック氏にお会いできたこの経験を、今後の自分自身の指導に活かしていきたいと思います。
貴重なレクチャーをしてくださったスタチャック氏、長年のスタチャック氏との繋がりを経てこの会を開催してくださったフォレストヒルに心より御礼申し上げます。』(大塚勇馬)
スタチャック教本は弊社にてお取り扱いしています。店頭にて販売するほか、お送りすることもできますので、ご用命くださいませ。
お電話/092-715-3822
WEBSHOP/
(上巻)https://foresthill-morioka.shop/?pid=102202953
(下巻)https://foresthill-morioka.shop/?pid=102203065
(CD上巻)https://foresthill-morioka.shop/?pid=134365161
(CD下巻)https://foresthill-morioka.shop/?pid=134365272
(後列中央は出版社社長のマルシンさん)