フォレストヒルニュース

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竹内竜次ギターリサイタルのご案内〜その1

6月7日の「竹内竜次ギターリサイタル」は、

竹内氏の師である、故稲垣稔氏の追悼コンサートとして行います。

そのコンサートについて「フォレストヒルニュース」が出来上がりました。

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是非、お越しくださいませ。お席に余裕がございます。

全席指定ですので、ご希望の席がありましたら

お早めにご連絡くださいませ。

写真では読みにくいので、以下。

■フォレストヒル代表 森岡晃から 皆様へ■

稲垣稔氏は、天性の歌ごころとその揺るぎないテクニックによって、

ギターという楽器の究極の美しさを表現した、類稀な日本人ギタリストでした。

その日本を代表するギタリストである稲垣氏が

昨年6月、惜しまれながら54歳という若さで亡くなりました。

 この度フォレストヒル音楽工房では『比類なき真のギタリスト 稲垣稔氏を偲んで』と銘打って、

稲垣氏の愛弟子である竹内竜次氏のギターリサイタルを行ないます。

 稲垣氏を初めて聴いたのは、私が弊社を立ち上げたばかりの1986年でした。

その日、私の耳に飛び込んできた「音」は、

この世界に足を踏み入れたばかりの私にとって衝撃的なものでした。

それは稲垣氏が『世界的銘工 、ロベール ブーシェ』の楽器を完璧に弾きこなし、

そこから紡ぎ出す「美音」でした。

あの「音」は今でも私の耳に残っています。 

 ブーシェ氏は、著名な画家でもあった氏自身が芸術に対して、

生涯厳格な生き方をした人でした。

若くしてフランスに留学した稲垣氏のその才能に惚れ込んだブーシェ氏は、

芸術の厳しさと深い人間愛を稲垣氏に伝えたと言われています。

芸術に対していつも真摯に対峙していたブーシェ氏と、

ギターに対する純粋な情熱と希有な才能を持った稲垣氏が融合して、

『比類なき真のギタリスト』として昇華したのです。

ブーシェ氏は生涯154本の銘器を残しました。

ブーシェ氏が亡くなった1986年の遺作No.154は稲垣氏の為に製作していたものでした。

 私が最初に稲垣氏の演奏を聴いた1986年に弊社を創業して以来、

稲垣氏の九州ツアーを1991年、1998年、2003年、2008年の

4度マネジメントする機会がありました。

その演奏はまさに、正統的なクラシックギターの真髄と言うもので、

どの公演も素晴らしく、聴衆に深い感動を残してくださいました。

 一昨年、稲垣氏と次回の九州ツアーの話しをしていたばかりだったのですが、

今となっては残念でなりません。

しかし、日本ギター界に残した稲垣氏の芸術は決して忘れられるものではないでしょう。

 今回、稲垣氏の愛弟子である竹内竜次氏のリサイタルを主催することは、

少しでも稲垣氏に関われた者として大変意義深く感じています。

共演者には竹内氏に師事し、稲垣氏にも指導を受けた溝口伸一氏、

そして稲垣氏の旧くからの友人である中野義久氏をお迎えいたします。

 稲垣氏に大きな影響を受けた竹内氏が

今回のリサイタルにかける思いは、並々ならぬものがあります。

是非、多くの方にお聴きいただきたいと思います。

心よりお待ちしております。